破折歯の治療

歯の神経を取ると虫歯による痛みは軽減されますが、神経を取った歯が再び痛み出し、歯茎が腫れる経験をされた方も多いのではないでしょうか。一般的な保険診療で神経を除去した歯は炎症を起こしやすく、再治療が必要になることがあります。この点については「根管治療」のページでも詳しく説明しています。

特に奥歯では、歯茎が腫れて激しい痛みがある場合、歯の根が中でヒビが入っている、つまり「割れている」状態かもしれません。この状態を歯根破折といいます。

神経を取った歯は時間が経つにつれて脆弱になり、硬いものを噛んだり歯を食いしばったりすると割れやすくなります。特に、夜間に歯ぎしりや食いしばりをする方は注意が必要です。

歯根破折が発生すると、一般的な保険診療では抜歯以外の選択肢がほとんどありません。そして、実際に日本人が歯を失う原因としても上位に挙げられています。

しかし、当院では、割れた歯や根を治療できる可能性があります。詳細な治療方法をご紹介いたします。

当院では、破折歯牙再植術という方法を用いて、割れてしまった歯を治療しています。この技術では、まず問題のある歯を一度抜歯し、その後専用の接着材を使用して速やかに修復します。また、必要に応じて歯には「コア」と呼ばれる材料を埋め込み、補強を行います。

以下に、治療の詳しい流れをご紹介します。